ー 7 ー 慎一郎と 秋良の愛 #2

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 ここは何といっても外なのだ、 自宅ではなく、 学校で、 彼の職場で、 誰が来るかもわからず、 見られるかもしれない場所で―― 「慎一郎さん、 待って」  身を離そうとする秋良を許そうともせずしっかり抱えているから、 彼女は動けない。 「何故?」 「だって、 何故って……ここはあなたの学校だし」 「大丈夫、 ドアは閉めてあるから」  確かに、 ドアが開いていなければ主は不在は多くの人が知るところ。 だが、 しかし。 「そういう問題じゃなくって!」  胸板に両手を付いて、 押し止めようとする。  力で押して叶う相手ではない。 こんな時、 慎一郎は一気に力を緩め、 触れるか触れないかのキスを落とす、 彼女が抗えないところを、 確実にねらうように。 今もさにあらずで、 こんな時にずるい、 と秋良は思う。
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