夜の公園にて

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転がっている自分はピクリとも動かない。それを他でもない自分自身が見下ろしているのだから、恐らく俺は予定通り死ねたのだろう。 (ってことは、こっちの体は幽霊なのか) 裸足ではあったが足はちゃんとあり、頭や背に天使の輪や翼が付いているなどということもない。 そんなものを信じていたわけではないが、幽霊というイメージにありがちな状態にならかったので、どうにも自分が幽霊になったという実感がなかった。 「あー、こんな顔で死んでやがる……発見されたとき恥ずかしいじゃん。どうせならもっとマトモな表情で死ねよな、俺……」 だが俺の興味はもっと緊張感のないところにあった。 相手を取り得ない呟きは、闇に包まれた虚空に消えていった。
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