第10話

14/40
前へ
/40ページ
次へ
「え? ――……どうして?」 わたしはまだ自信ないのに、今日会ったばっかりの南ちゃんはそんな風に思えるんだろう? ステージの上のオオカミさんを、いつものクールにも見える表情で見上げてる南ちゃん。 あ……。 もしかして、南ちゃんに気を遣わせてるの? 「南ちゃん、友達だからって、いいよ? ……気を遣わなくて……。 あんまりお似合いって感じじゃないのはわかってるから」 でも、南ちゃんを見上げてるわたしを横目で見て、鼻で笑う南ちゃん。 そしてステージの方を向いた。 「お似合いかどうかは、わかんないけど」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1160人が本棚に入れています
本棚に追加