第10話

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茶色の髪がふんわりとセットされていて、自分に似合う色がわかっているかのように黒い服を着こなして――。 それが本当にかっこよくて、店に入った時から釘付けになった。 DJブースにいる、サングラスをかけたオオカミさん。 音楽で店の中を支配してるのは、まさに彼で――。 あの人は、わたしの大切な人。 DJの役割や仕組みはよくわからない。 南ちゃんに少し教えてもらったけど。 レコードと電子機器で音を作る――っていうのはわかったけど……。 自分にはできそうもないことだけはわかった。
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