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事件の真相はもうわかりきっている。それなのに、俺は何故こんなことをしているのだろう。聞き込みをする俺の姿を見て、日下部がまた関心している。
「瀬川さん、真面目ですね」
多分日下部は褒めているつもりなのだろうが、俺は何だか恥ずかしくなった。すぐ近くで同僚がクスクス笑っている。
「犯人が言い逃れ出来ないよう、きちんと証拠を見つける。それが重要なことだ」
「ああ、なるほど!」
「お前も、捜査は入念にやれよ」
以前1人の刑事から聞いた言葉を伝えてその場から立ち去った。
雨はまだ止まない。冬場はただでさえ寒いのに、これでは風邪を引いてしまう。早く身体を休ませなくては。
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