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な、な、な、な……
なんなのよぉぉぉ!!!
アイツはぁぁぁぁ!!!!!
出前かい!!!!!
完全にからかわれてる!!!
私は悔しさのあまり高速で洗い物をする。
ーー余計家事が嫌いになりそうだ。
そりゃ失敗しまくってるのは悪いけど、
これでも頑張ってるんだよぉ~。
リビングのほうに目をやると荒れ放題のリビングに気が滅入る。
ーー普通に仕事してるほうがマシだな、こりゃ(涙)
* * * *
11時半を時計が指した頃、私は夜食を運びに社長の書斎へと足を運ぶ。
深呼吸をし、ノックをする。
「はい」
「失礼します」
大志はラフな格好で資料に目を通しながらパソコンを打っている。
私はそっと大志に近づき、
机の上にお茶漬けと薬味を乗せたお盆を置く。
大志は目を丸くして私を見る。
「これは失敗しようがありませんから」
顔を背けながら可愛くない言い方で言い放つ。
大志はふっと笑う。
「掃除は終わったのか?」
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