家政婦?召使い?

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「えぇ、ようやく。明日、朝起きたら同じことになってるかもしれませんけどね」     眉をピクピクさせながら嫌味混じりに言う。 「俺は構わないよ。キミの仕事が増えるだけだから」     ーーカッチーーン!! 「家事は苦手なもんで」 「今までしてなかっただけだろう」 「わかっててどうして雇ったんですか?」 「急に家政婦が辞めてね」     大志は資料に目を通しながらしら~と言う。 「そういう意味じゃなくてね」 怒りで言葉が震える。 「キミこそなぜホームレスに?」     大志は興味の目で翔子を見る。     ーーん? なんでこの人がそのこと知ってるの? ってか犯人はアイツしかいないじゃないか……。 あのやろう……(怒) 「薫めぇー」 「有能な秘書がホームレスに転落するなんて興味深い」 「リストラされて家賃が払えなくなった。それだけです」 「そうかな? キミは頭が良いでしょう?」 「家事もできない、ダメ女ですよ」     そう言い捨て、私は部屋を出ようとする。 ドアノブに手をかけ、立ち止まる。 「一つ聞いていいですか?」 大志は「ん?」という表情で私を見る。
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