第1章

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詩 ヤキモチ 出会ったばかりの頃 彼方と美人のあのコが楽しそうに話している姿を見て、 私はショックで隠れてしまった。 彼方はあのコにデレデレしてた。 あのコは嬉しそうにニコニコしてた。 彼方が居ない所では悪口言って 嫌っている様にしてるあのコなのに。 でも、彼方と綺麗すぎるあのコが並んでいても お似合いのカップルには見えなかった。 でも、私は呆気なく彼方に最初の失恋をしたと思っていた。 だから、仕事を頑張った。 皆に笑顔を振り撒いた。 少しでも毎日を楽しくしようと頑張った。 すると、彼方はちょっとこっちに興味を示すようになった。 私にも少しだけ希望の光が差した。 彼方は毎日私と たわいない話をして行くようになった。 彼女は皆が居ない所で私を睨んだ。 彼方と私が話しているとドアから顔を出しニッコリと素敵な笑顔を作り彼方を呼んだ。 彼方と私が笑っていると皆に告げ口して、私の悪口を聞こえるように言っていた。 年下の美人のあのコの気持ちが分かるから… だから私は彼方との距離を少し取る。 すると彼方が私と少し距離を取る。 でも、翌日には 私達はまた少し距離が縮まった。 離れてしまった昨日の分まで縮めようとしてしまう。 私は彼方と話すのが楽しい。 彼方も話す事を考えて来てくれる。 彼方が私の前で他の女の子に優しくすると、 私は頑張って笑っていても彼方と女の子の顔は見れない。 彼方も私が他の男と話してると私の顔を見ないのに私と話している相手を気にしてる。 話してる人が彼方の視線に気付いて彼方の方を見ると 私は焦ってドキドキする。 美人のあのコが嫉妬で壊れ始めた。 私は両目を閉じて、1度だけ深く息を吸う。 彼方への気持ちを胸の深い場所へ閉じ込めるようにして、 でも、同時に私は彼方を試してる。 私は二番目でも彼方と話が出来たらそれだけで幸せだけど、 美人のあのコはオンリー ワンじゃなきゃダメみたいだから… 。 どちらを選ぶの? 彼方が私の変化に気付き 私の瞳を覗くように話し掛ける。 彼方が私を試してる。 言葉にしなくても、どんどん心の距離が近付いてる。 誰が見ても 私は美人のあのコに勝てる所がない。 ひとつ自信があるのは 私の彼方への気持ちが叶わなくても、 彼方の成功と幸せを願う気持ちは誰にも負けない。
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