863人が本棚に入れています
本棚に追加
有沢 涙side
ある暑い夏の日、俺は生徒会室で目の前の山のようにある書類を片付けていた。
時刻は午後4時。まだ日は出ていて、涼しい風がカーテンを揺らしている。
けれど暑いことには変わりなくて、じわじわと汗が皮膚からでてくる。
けれどクーラーをつけないのはソファで気持ち良さそうにお腹を丸出しにしている男のためである。
少し休憩するか…
切りのいいところで作業をやめて、冷たい麦茶を淹れて彼が寝ているソファの向かい側に座った。
暑いのかズボンからワイシャツが出ていて、その裾がめくり上がって白い腹が晒されている。彼は自分の仕事を忘れてスヤスヤ眠っている。
サラサラの金髪が横に流れて綺麗な顔もよく見える。
そんな彼の名前は高橋洸。
こんな僕が高橋君に告白してOKをもらった。それから高橋君は生徒会の補佐になり、とても楽しい生活になった。
でもお付き合いをしているのにまだ手を繋ぐ止まりだ。
僕はそれでもとっても嬉しいけど、たまに……いや、よく彼とキスをしたいと思う。
最初のコメントを投稿しよう!