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柊 波留side
ートントントン
何かの音で俺は目を覚ました。ふと隣に目をやると立川がいない。
昨日は立川が襲われて、介抱していたはずなんだが……あいつどこ行った?
俺はベッドから起き上がってスウェットのままリビングに行くとそこには…
「…あ、やっと起きた。おはようございます。」
「あ…お、は……?」
そこには白の猫耳をつけた立川の姿があった。
スウェットのままキッチンに立って調理する姿を言葉を失ったまま眺めていたらうねうねと動く尻尾のようなものまで生えていた。
「立川、その耳と尻尾は…」
「耳と尻尾?いつも通りだけど。波留だってついてるし。」
「は、波留って…え!?待て、俺もついてんの?」
立川から名前で呼ばれ少し嬉しいと思うのも束の間、俺にも耳と尻尾が生えてると言われ頭を触ってみる。
ーモフモフ
そんなまさか…と思い鏡に自分を写すと頭には黒い耳が生えていた。
嘘だろ………
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