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「みやこす!おぇ、あすたのこまつさのぇばやったぃな?」
(宮腰!俺、明日の秋田新幹線こまちに乗ればイイんだよな?)
「んだびょん。」(そうだね。)
「おっちゅ!まんつ、人ごどだねがや!」
(おいおい、他人事じゃないか!)
「人ごどだものしゃ。」
(他人事だもん。)
友達の宮腰はニヤニヤ笑いながらも、時刻表を辿っている。その片手にはスラムダンク。
「おぇの本棚勝手にちょすな!」
(俺の本棚を勝手にいじるなよ!)
「おめ、なんずのこまつだ?」
(お前、何時の秋田新幹線こまちなんだ?)
「あ?しぢじのだど思ったげど。」
(あ?七時のだと思うけど。)
「んだが、はぇな。」
(そっか、朝早いな。)
「んだがらや。」(そうだな。)
宮腰は
中学・高校・大学は学部は違ったけど同じ学校に一緒に通った、言わば悪友ともいえる友人の一人だ。
受験勉強も一緒にした。
小学生から始めた野球も中高と宮腰と一緒に汗を流し、甲子園の県予選敗退で一緒に涙した。
就職先だけは違ったけど。
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