冷麺、つけ麺、おぇイゲメン

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いつも飄々としている和晃さんもさすがにこの時ばかりはその表情に驚きの色が浮かんでいる。 「それって、プロポーズの言葉として受け取っていいのかな?」 俺を見上げる和晃さんの表情は真剣そのものだった。 (あ、そっか...) 俺は咳払いを一つすると、両の手で和晃さんの左手を取る。 「和晃さん...おぇど、このさぎもずっと一緒にいでけねすか? あ、や、んでねぇな、 お、おぇど結婚してけれ!!」 (和晃さん...俺と、この先もずっと一緒にいてくれませんか? あ、や、違うな、 お、俺と結婚して下さい!!) 「...僕でいいの?」 俺は大きく頷いた。 「それにね、この国では男同士は結婚できないんだよ?」 「そぃでもいっす!」 (それでもいいです!) 「瑞樹...」 俺の両手をギュッと握りかえされる。 「嬉しい...ありがとう。」 フワリと笑うその双眸は心なしか潤んでいるようにも見える。 「あ、んだば...」 (じゃ、じゃあ...) 「うん、いつまでも一緒にいよう。」 気がつくと俺は思わずその細い肩を抱きしめていた。 「ちょっ...み、瑞樹っ!?」 「お、おぇ...ずっと、ずっと、大事にすらぁんてがに!」 (お、俺...ずっと、ずっと、大事にするから!) 俺は人目も憚らず、いつまでもいつまでも和晃さんを抱きしめていた。 <とっぴんぱらりのぷう>
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