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それからどれだけ歳月が経っただろう。
僕の体は痩せ細り、身体はアザや切り傷、火傷の跡なんかもある。
流石に吊るされることは無くなったが、しっかりと手枷をされ鎖に繋がれている。
叔母さんは毎日のように人を連れてくる。随分僕で稼いでるのだろう。高そうな装飾品が徐々に増えている。
知らない相手との気持ちの悪い行為にも慣れることはなかった。
叔父さんは不定期に現れる。一ヶ月来なかったと思えば、一週間連続で来たり。
来るときは大抵ストレスが溜まっている時だ。
会社の上司の文句を叫びながら殴り続けて、終わるのは僕が気絶するまで…。
そして…
「ご飯を持ってきてあげたよー」
こいつだ。
3人の中で一番タチが悪い。
「…ありがとうございます。美鈴さん」
最初は僕を解放するように叔母さんや叔父さんを説得していた美鈴さん。
叔父さんに僕を殴るように強要され、泣きながら僕を殴った。
ポス…ポス…と力のないパンチ。痛くないと言うと嘘になるが、僕を気遣ってくれているのは明白だった。
しかし、それも初めだけ。徐々に力は込められて、鳩尾に入った一発で僕は嘔吐した。
胃の中が空っぽになった後、顔をあげて目に映ったのは…
美鈴さんの、身を震わせ快感に溺れる姿だった。
美鈴さんが変わっていったのはそこからだろう。
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