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翌日、アリスの目の前に予想していなかった光景が広がっていた。俺にも予想していなかったことなのだが。
「あーちゃんおはよ!」
「あ、あーちゃん?」
いきなり俺達二人の目の前に現れた女子生徒、名をエメルダ・カドルル。カドルル国第一王女だった。
彼女は、ザリアに対する認識を改めさせた。そしてアリスの初めての友人となる。彼女の功績により、悪意を一身に集めていたザリアの役目を終わらせることになった。
俺は彼女に感謝してもしきれない。アリスを普通の女の子にしてくれたのだから。あの時のことは俺は忘れない。
そして、俺は奴隷という立場を捨てることができるように計らってくれた。が、俺はそうしなかった。そんな俺を見かねたエメルダ・カドルルは俺を奴隷のまま魔法学園に編入させる。
これが、1年前の話、舞台は、その翌年、アリスとエメルダ、そして俺が二年へと進級したとしからはじまる
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