第48話 アッシュとグレン

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第48話 アッシュとグレン

出国する前に心当たりのある場所を捜すことにした。 レトが無事ならそれでいい 別に責めたりはしないし、するつもりもない アリス「とりあえず……、手分けして捜しましょう 見付けたら空に向けてこれを撃ちなさい」 そう言われて渡したのは閃光弾。改造したものらしく音もでかいらしい まぁある意味じゃ分かりやすいものだろう 手分けして捜すためにまず向かうのは雪山周辺。3時間後再集合を決めて捜しに皆行く みんな雪山近辺なのにアッシュは何故か森へと向かう エド「そっちにいるとは思わんぞ」 アッシュ「可能性は無くにないからさ。軽く見て居なかったら此方にすぐ戻るよ」 それだけを言い残し、森の中へ入っていく ……少し心配だな…… アッシュの姿はもう見えないが一応アリス達にも森へと向かうことを言ってからエドも森の中へ行った  * * * アッシュは森に入ってからしばらく歩き、急に立ち止まった アッシュ「……ねぇ、居るんでしょ?グレン」 空を見上げそう言うと、森の中からスゥッと現れてジッとアッシュを睨むように見ている 被っていたフードを外し、顔を見せる アッシュ「やぁ、久しぶり……って言ってもクロノス以来って感じだよね」 グレン「用も無しに声をかけたのか?」 アッシュ「そんなことないさ ……ただ、君禁忌の森にも雪山での時もいたと思ってさ」 グレン「さぁ、知らんな」 そっぽを向いて言うけどアッシュは真っ直ぐ見て淡々と続ける アッシュ「禁忌の森じゃ、あの爆音は君がしてくれたんだよね? お陰で隙も突けたから形勢逆転出来た」 グレン「憶測(オクソク)だろ」 アッシュ「かもね。でも本当に助かった」 ″ありがとね″とヘラっと笑いながら言ってグレンに一歩ずつ一歩ずつ近付く アッシュ「あとは雪山。レトがエドを助ける前に雪男から助けてくれたんだよね 骨折もしていた腕までも治して」 言いながらアッシュはグレンの腕を掴み服を捲る。手首は赤く包帯が滲んでいた
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