第38話 雪の国の使者

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痛む頭を擦りながら立ち上がると氷を魔法で出して患部を冷してくれる ユキ「大丈夫ですか?(苦笑)」 アッシュ「てか、何で毎回殴るのかなぁ……(泣)」 ノア「只の嫌がらせッスよ、あれ(苦笑)」 アッシュ「はぁ……(泣)」 溜め息をついていると何処からか知らない気配が近寄ってくる。バッと剣を生成して気配のする方を睨み付ける アッシュの行動にエドは気付いて戻ってきた エド「どうした?」 <ガサガサッ 木々の隙間から音がする。リリィはアリスの前に出てユキもノアもすぐに戦えるように構えた リリィ「アリス、下がって」 アッシュ「……… ん?」 出てきたのはこの場所では暑いと思うような防寒着を着た男がボロボロな状態で出てきた 泣きながら近くにいたノアにしがみつく ?「た、助け……っ」 ノア「お、おい!?Σ」 気を失った男を支えながら横に寝かせた。警戒を解いてからアッシュもその男に近寄り、脈を計る ……うん。大丈夫そうだ アリス「服装からして兵じゃないわね」 アッシュが男の防寒着のチャックを下ろして前を楽にすると胸元に紋章があった。″あら?″と首を傾げながら紋章をもっと近くに見に来る しばらく見た後、ポンッと手を叩く アリス「スノー・レインの使者じゃない 多分、帰国中に戦に巻き込まれたのね」 アッシュ「……打撲とかしてるけど、あまり怪我はしてないみたいだよ ちょっと失礼するね」 男の胸元に手を添(ソ)えて治癒魔法を使い手当てをすると、エドが不思議そうに覗き込む エド「なんだお前、治癒魔法使えたのか?」 アッシュ「まぁね さて、どうしよっか。1人置き去りにするわけにはいかないし」 怪我人を放置するわけにもいかないし助けを求めに来た様にも思える。 かと言ってアリスに無許可なく同行させれない
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