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奇襲されたとはいえ、自分達は無傷なクセにアッシュには大怪我をさせてしまった。……それが心に痛む……
アッシュ「……? 泣いてるの?」
エド「泣いてはいない!!」
アッシュ「どう見ても眼から涙が出てるよ」
エド「うるさい……」
気付けば泣いていた。″泣く必要はないよ″と″僕が油断してたのが悪いんだよ″
そう言うけどお前だけのせいじゃないのに……
なのに……何で責めることをしない?
アッシュ「しばらく君らに頼らないとダメかも知れないんだ。今回で魔力や力を使いすぎたからさ
今、ほとんど魔力がない状態なんだ。ごめんね」
エド「……いや、無理をさせてすまない」
アッシュ「何言ってるのさ
僕が君らに頼らないのが悪いんだから、ね?」
エド「………っ」
本当に無力さを感じさせられる
昔から力がない私に比べて、アッシュは強い上に心配性。そして何でも一人でやろうとして頼ろうとしない
わかっていてもこいつに無理をさせてしまう
させてはいけないと……頭では、理解しているのに……っ
ギュッと手を握りながら、アッシュに″まだ出発までは時間があるから寝ていろ″と言った。
言いたいことはあった。でも……わかっていて何もしようとしない私に、そんな資格はあるのか……?
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