第41話 誇り

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つーか、朝に幽霊なんて出るのかな…… アッシュ「そうだ。たまに君はビックリするほど強くなるのは何でだい? 修行をするときは使わないみたいだけど……」 唐突に言われて目を逸らす。いや、逸らしちゃいけないけど…… ノア「……俺……あまりこの力は好きじゃないっス…… 使うのは……ちょっと不安で……」 言えば正しい使い方を教えてくれるかも知れない。だけど、誤って殺したら……っ アッシュ「そっか。……でも大丈夫さ 僕も初め自分の力は嫌いだったんだよ」 ノア「え? そうなんっスか!?」 よくあの蒼くて綺麗な炎なのに…… それに炎でみんなはよく助かっていた アッシュ「この炎はちゃんとコントロールしないと味方だろうが灰にしちゃうんだ だから、最初は使いたくなかったよ」 ノア「ま、マジですか……?」 アッシュ「でもね 今はこの力に誇りを持ってるんだ この力にで大切なものを守れるんだから」 ノア「誇り……」 俺の力は好きじゃない…… でも、師匠は今、自分の力に誇りを持ってる 嫌いだった炎の力に…… なら、それなら…… ノア「俺の力もいつか誇りが持てるっスか?」 アッシュ「うん。きっと大丈夫さ」 笑顔で言われてノアも明るく笑う。 すごく嬉しかった。自信が持てる。誇りに思えるなら…… きっと嫌いじゃなくなる アッシュ「ほら、戻ってご飯食べよ お腹空いちゃったからね」 ノア「そうっスね」 師匠は強い 自分の力に誇りを持ってるから尚更強くなれるのだろう。自分の力を信用しなかったら勝てるものも勝てないのだろうから なら、俺もいつか持ってこの力で師匠を守る 今度こそ、あんな思いは嫌だから 絶対守るんだ  
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