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背中に手を回してポンポンと軽く叩いて撫でる
エド「(アリスがいなくてよかった
いろいろと……)」
アッシュ「……はぁ……っ
つっ……」
エド「アッシュ?」
しがみつく力が緩くなった為、顔を覗き込むと気を失ったようだった。
エド「……おやすみ、アッシュ……」
アッシュにとって
今の現実は生き地獄のようなものだろ
だから……
せめて夢の中は安息をとってほしい。
エド「……(苦笑)
(今思ったが私じゃこいつを担いで宿には戻れないな……)」
非力なエドが大の大人一人担ぐのはまず無理。
仕方なくその場で寝ることにした
* * *
木の根元で肩を並べて寝ている二人のところにスッと手を差し伸べ担ぐ
グレン「全く手間がかかる」
アッシュを肩で担いでエドは腕だけで担いで宿に向かおうと歩いて行こうとしたら後ろから気配を感じ、足を止める
目だけ後ろを向いて気配の正体を確かめた
黒騎士『主(アルジ)を、我らのマスターを何処に連れていく気だ?』
グレン「ふん。貴様か
宿へと運ぶだけだ。別に取って殺そうなんてする気はないぞ」
黒騎士『私にその言葉を信用しろと?』
グレン「信じるのも否も貴様が決めればいい」
剣を向けられているが気にせず進む。黙って後ろをついてきた。……監視ついでのつもりか
部屋の前に着くと後ろを振り返り……
グレン「後は貴様に任せる」
ポイッと二人を黒騎士に向かって軽く投げた。一瞬驚くもちゃんとキャッチした
黒騎士『……』
グレン「部屋に入ればあの神子が起きかねないからな
では、失礼する」
黒騎士に二人を任せて闇に消えていった
黒騎士『……やはりわからんな……。奴の本心は……』
考えてもわからない。ため息をつきながら自分の主とその仲間を担いで部屋に戻し還っていった
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