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第49話 味方か敵か……
アッシュが森に行くから心配して来てみれば昔の話をしていた。本当に知り合いだったのだと改めて思うが……
殺した? アッシュの妻を?
意味が分からない話を聞いて混乱していたらグレンと目があってしまった
グレン「それよりも今を心配したらどうだ?」
アッシュ「え?」
魔法陣を瞬時に描き此方に放たれた。咄嗟に″雷鳴″を展開して放ったが……
<バシンッ!!
弾かれた
アッシュ「エドワード!!」
アッシュが叫びながら此方に走ってきた
来なくてもいい。お前はまた自分の身を犠牲にしてまで守ろうとする。
見たくない。血飛沫がお前から上がるなんて見たくは……
ユキ「″魔障壁:氷(ヒョウ)″!!」
エドのすぐ前にユキが現れて氷の壁でグレンの魔法を防いでくれた。だがその壁にヒビが入る
ユキもどうにか耐えるがヒビは拡がる一方だ
アッシュ「はあっ!!」
魔障壁と魔法を横へ斬り捨てる。真っ二つに割れて消えた
消えると同時にユキはその場に崩れる
ユキ「はぁっ……はぁっ……」
エド「す、すまん。助かった……」
ユキ「いえ、大丈夫でよかったです……。ちょっと危なかったですが……」
魔障壁を展開してくれなければアッシュも間に合わずに二人とも大怪我をしていた
いくら足の速いアッシュでも間に合ったとて、そこからさっきの魔法をどうにかするなんて無理だから……
座り込んだままのエドはグレンを睨むアッシュの顔を見ると怒っている気配はないが少し戸惑っている様子だった
グレン「少し力が落ちたか? 平和ボケして弱くなったみたいだが」
アッシュ「平和ボケになれるくらい仲間がいいってことさ」
グレン「とは言っても私と変わらないくらい化け物には違いないだろ?」
アッシュ「僕は化け物じゃない。もちろん君もだよ」
アッシュの言葉にグレンの目は鋭くなる。
そして―――
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