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第38話 雪の国の使者
森を歩いて早三時間。魔力を使い続けているアッシュは少し足元がふらついていた
さすがに気に掛けてユキが声を掛ける
ユキ「あのアッシュ……」
アッシュ「ん?」
ユキ「足元が危ういですが、大丈夫ですか?」
″ん~″と目を細めて下を向くが目の下に隈(クマ)が出来ていた。日頃の寝不足も重なっているのか……?
アッシュ「いつもと変わらない。大丈夫だよ」
ノア「見えないっスよ
疲れてるみたいっスから。無理しちゃダメッスよ」
アッシュ「しっつこいよー」
ノアの頬を軽く引っ張る
痛くない程度にしたけど……。他の人から見てそう見えたのかな
あまり顔に出さないようにしてたのに
リリィ「脳みそ解剖してみるか?」
アッシュ「あのリリィさん、ノコギリ持って怖いんですけど……(苦笑)」
ノコギリがダメならと次はチェンソーを取り出した。いや、どちらにしろ危ないし死ぬって(苦笑)
電源を入れていざ!と言わんばかりこちらに近付いてくるのをチェンソー本体を持ってこれ以上来ないようにする。
リリィ「それにアリスも気にしている
元気出さないなら……」
アッシュ「ちょっ!?」
リリィ「切り刻む」
チェンソーの代わりに今度は愛用の槍を生成して振るう。危うく当たりそう(苦笑)
アッシュ「やめてよね!?
君なら本気でやりそうなんだもん!! つかやってるし!!」
リリィ「なら、永久の眠りに……」
アッシュ「だぁかぁらぁ、やめてよね!!(怒)」
さすがに命の危険性を感じて思わず怒鳴る。が、何故か後ろから殴られた
アリス「何騒いじゃってんのよ!!(怒)」
アッシュ「あだっ!?Σ
何さ!?(泣)」
アリス「うるさいわよ」
アッシュ「な、何で僕だけ……(泣)」
エド「じゃれてないで早く行くぞ」
アッシュ「じゃれてないってば……」
エドも心配する様子も一欠片も見せずに冷たい言葉を言い捨てて先に進んで行っちゃた
少し心が折れそう……(泣)
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