テンプレートは砕けない

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読者の皆さん、おはよう、こんにちは、こんばんは。 自己紹介をしようか。 俺の名前は『月影殺気(ツキカゲサツキ)』。不良擬きとかヤクザ擬きとか言われている高校二年生だ。性別は勿論、男だ。 特技は拷も………情報収集。趣味は敵の戦意を粉々に砕く事。 好きなモノは血と戦い。嫌いなモノはちっぽけな正義感を持つ奴。 家の家族は爺が極道の頭で、婆さんがヤクザの首領。親父が暗殺者で、母さんが元殺人貴。 うし、自己紹介終了。 で、今何してるかっつーと……… 「何で彼を殴った!」 ウザイ奴に絡まれてる。何でこうなったのかを簡単に辿ると、 カツアゲしてる不良と被害者を発見 ↓ 説得とかガラじゃねぇし、不良を殴る ↓ 被害者に早く帰る様に言って、さぁ帰ろう ↓ いきなり、ウザイ奴に絡まれた つぅ訳だ。 「聞いているのか!何で無抵抗の彼を殴った!」 俺はそいつを無視して全速力でその場から走り去った。 これは逃げたんじゃない……さっきみたいなのは何言っても無駄だから、一番絡まれない帰り方をしただけだ。 暫く走って商店街まで来ると、俺はいつもの老舗にどら焼きを買いに向かった。 爺が食いたいってメールしてきやがったから仕方なくだ。金は後で爺に請求するし。 「ばぁちゃん居るか?」 「居るよ。殺気ちゃんが来たってことはどら焼きかい?」 「だからちゃん付けは止めてくれって……言っても無駄か」 このばぁちゃん、何気に頑固だからなぁ。 「そうだよ。爺が食いたいって言うからな」 「少し待ってなさい。すぐに持ってくるよ」 ばぁちゃんは店の奥に入っていき、暫くしてから紙袋を持って出てきた。 「はいよ。どら焼き10個」 「ほい、代金。ありがとな」 俺はどら焼きの代金を払い店を出た。 「どら焼きうまー」 俺は爺に頼まれたどら焼きを食いながら帰路についていた。 あ?爺の頼み事?しらんな。 昨日、羊羹食われたからその腹いせだ。何か文句あるか? 「しっかし暇だな。何か面白い事ねぇか」 俺は裏路地を歩きながら、俺に喧嘩を吹っ掛けてくるチンピラどもを地面にめり込ませていた。 「しつこいぞ、チンピラ!ん?」 俺は最後の一人をめり込ませ終わると、裏路地のど真ん中で蹲っている子供を見つけた。 何か怪しいのは気付いたが、仕方なく声をかける事にした。
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