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序章~厄介な話~
海星県は鹿深台(カフカダイ)町。
そこに校舎を構える県立鹿深台高校。
学力は中の上。
最近、周囲の予想を覆して野球部が春のセンバツで準優勝した以外は、特に目立った所などはない、何処にでもありがちな県立高校だ。
物語の主人公、三島九郎は春からその高校に通う新1年生。
体力と腕っぷしだけが自慢の荒くれ者だ。
入学早々、喧嘩や授業のバックレなどやりたい放題の彼は、早くも学校でも有名人だった。
『負けた喧嘩などありゃしねぇ』
そう豪語する彼の人生を大きく変える出来事が、まだ桜の花も残っている4月に突如訪れる。
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