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「で?どうする?」
ルシアはミカルに振り返ると、首を傾け尋ねた。
「どうするも何も……内部へ直接侵入しなければいけないだろ」
「仲間の手掛かりを掴むためにも……今宵、潜入する」
ミカルは真面目な顔をしてルシアにこたえた。
「了解」
ルシアはクスッと笑ってミカルに頷く。
一方、大聖堂の中では……
「……あんたも……とんだ偽善者だな?」
「強盗貴族殺しの犯人が……聖職者気取りなんて……面白いね」
ルガーの隣に、黒い角を持ち、頭がうし、体が人の姿をした悪魔と……
橙色の髪で短髪、純白の服を着た美しい天使が姿を現した。
悪魔はゼアル。天使はベーゼ。
ルガーと契約した悪魔と天使で、……その力は封じられ……大聖堂からも出られず囚われている。
「つべこべ言うな。私は表向き……親切な司祭様なんだ」
「たとえ、裏では……どんなに罪を重ねていてもな……」
ルガーは不敵な笑みを浮かべ、二人に言うと前に歩きだす。
「私の大切なコレクションの様子はどうだ?」
ふと立ち止まると、振り返って二人に尋ねた。
「俺達にも抱かれて、相変わらず可愛い声で鳴いてるぜ……」
「本当、まさか……最高位の天使を抱けるなんて思わなかったよ」
無表情でゼアルとベーゼはルガーにこたえた。
「そうか、そうか。だが、お前達だけ楽しむのはズルい」
「私も楽しませて貰おう」
ルガーは、不気味な笑みを浮かべると……
通路脇にある隠し階段から地下へゆっくりと降りていく。
「しかし、あんなオヤジに犯されるなんて……」
「あの方達や僕達も……屈辱的だよ」
ゼアルは牛の頭から、一瞬で端正な顔立ちの青年の顔になると……
ベーゼを抱き締め、ねっとりと舌を絡ませ口付けをする。
「自由が欲しいよ……」
「俺もだ……」
ベーゼは涙を流し、ゼアルは舌でベーゼの涙を舐めながら拭う。
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