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「計画は進行中だ、もうあと一踏ん張りってトコだな」
「さっすが、山田の彼氏!」
蓮が最悪といえる、合いの手を入れてきた。
――誰か、彼女の口を止めてくれ(涙)
「山田は大事な相棒だ、彼氏じゃないっ!」
「私と、どっちが大事ですか?」
「彼氏と彼女、どっちが大事ですか?」
ううっ、また紛争が始まってしまった。おじさん、若者のテンションについていけません。とても美味しいコーヒーを飲んでるはずなのに、なぜだか苦味しか感じません。
「鎌田先輩、こんなにワイワイしながらお茶するのも、結構楽しいですね」
楽しそうな彼女にどこか苦笑いで返して、俺をじっと見る。
「山田の事は大丈夫です。任せて下さい」
凛とした眼差しが俺の心の重さを、すっとぬぐい去ってくれた。
――さすが山田くんの相棒、ただ者ではない!
「ちなみにこの紙を、何で持ち歩いている?」
彼女の手にしている、蓮が作った恐喝グッズを指差す。
「会社で、アンタを捜すのに使った」
「っ……何だって!?」
絶句する鎌田さん、無理もない。
「今川さん、コイツの親でしょう。監督不行き届きです!」
「キィ、また親子扱いしてくれちゃって。すっごく、ムカつくんですけど!」
「や、もっ、申し分ない(汗)」
腕を組んで俺を睨んでくる鎌田さんに、ペコペコ頭を下げまくった。
「マット、こんな奴に頭を下げるこたぁないわよ」
「うふふ、仲の良いおふたりですね」
無茶苦茶なやり取りが、ぶわーっと展開されていく事態に、冷や汗がどばどば流れる。
――おじさん、お家に帰りたいです……
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