第1章

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そして、手をあわせて2人で目をつぶった。 少したって目を開ける。 きら・りゅう『いってきます!』 これを毎日かかさずにおこなっている。 父「それじゃ、気をつけていってらっしゃい。」 父はそう言って、2人を送り出した。 きら「はーい!」 りゅう「いってきます。」 2人を送り出したあと父も母の遺影に手を合わせたあと語りかけた。 父「りゅうときらは立派にそだっているよ。…病気のことを、15歳の誕生日の今日、言おうと思うんだ。きっとあの2人なら大丈夫だよ。」 父はそう言ったあと、準備をして仕事に言った。 きら「さっむっ!」 きらは寒そうに手をこすっている。 きら「これじゃホウキ乗れないじゃん!」 りゅう「お前、両手放しもできないのかよ…」 あきれたようにりゅうが言う。 きら「そのうちできるようになるもんっ!」 ブツブツ言いながら2人はホウキにのる。 家から学校へ向かう。 きら「両手放しの練習しよー!」 きらはそういって練習をはじめた。 ふらふらしながら、なんとかバランスを保っている。 ふいに風が吹いてきらのバランスがくずれた。 ドンっ きら「きゃっ」
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