第一章 理性

3/4
前へ
/5ページ
次へ
毛布をどかしゆっくりと体を起こす。 ベッドの軋む音が響く。 音に反応したのか目の前のカーテンが 少しだけ開けられ誰かが覗く。 一瞬驚いたが それが幼馴染みの 茜 だと分かると 早速質問。 「おい、なんで俺こんなとこに?」 シャッ 質問するとカーテンが勢いよく最後まで開けられる。 茜はしかめっ面をし腕を組む。 「あんたねぇー アタシに感謝しなさいよ? たまたまアタシが屋上にきて 涼もうかなって思った時に あんたがアホ面しながら 寝てたから 風邪引くと思ってわざわざ 保健室の先生呼んで2人で運んできたのよ?!」 「ありがた迷惑だ!!てか保健室来る途中ケガとかしたのかとか思われるだろ?!」 茜は優しい。 基本的には。 大体..... お前にはあいつがいるのに、 俺に構ってる暇ねぇだろが......
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加