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「どしたの?」
茜が下から俺の顔をのぞき込む
「.....ん、....あぁ、何でもない...」
どうやら俺はまた暗い顔をしてたらしい
その原因も分かる。
そう、あの日.....
あの日の過ち、
いや、
あの日がくるまで
俺はずっと間違っていた。
「茜.....」
「え?」
とても
小さい声で言ったのか相手には聞こえなかったらしい
「俺、帰って寝るわ」
時刻は既に5時を過ぎている
ちょうど学校の皆も下校している
頃だろう
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