1人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ?なんだテメェ!おいお前ら、やっちまえ!」
リーダーが古いセリフを吐いた途端、不良たちはその男に飛びかかって行った。
「危ない!」
私がそう叫んだとき、なにかを殴ったであろう鈍い音がした。
「え…?」
男の人は、その細身の体に似合わないほど、華麗に敵を倒していた。
「な、なんで…?」
その強さに、周りまでざわざわし始めた。
「あいつ…強くねぇか…?」
「お、おい…あいつってまさか…レッドウルフの…猫姫じゃ……」
「嘘だろ…?本物…?」
レッドウルフ…猫姫…?
「黙れ…。おい、お前。そいつを離せ」
私を掴んでる男に言うと、男は「ひっ…!」と声をあげて逃げて行った。
「…お前らもだ。痛い目に遭いたくねぇなら、今すぐ去れ…」
「す、すみませんでしたぁぁぁぁ!」
と言いながら、他の男たちも逃げて行った。
最初のコメントを投稿しよう!