生徒会

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今日から新しい生活が始まる。 今までとは全く違う世界に飛び込む。 今年で高校2年生になる私は別の高校に転校し、一人暮らしを始めることになる。 一人暮らしと言っても学校の寮に住むのだからかっこよく一人暮らしと言えるわけでもないけど… 少し不安の残る好奇心は胸の鼓動を徐々に早くさせてゆく。 新しい生活はどうなるかな。 「楽しみだなぁ。」 誰にも聞こえない程度に呟いて私は新しい学校の門をくぐった。 ―――――――――――――――――――― 「失礼します。」 理事長室の扉を開けると、 「やぁ!はじめまして!ここの理事長の藤倉だよ!よろしくね!」 にこっと笑顔を向けられて私の笑顔がかなり引きつった。 (なんて子供っぽい人なんだろう) 髪は真っ白で少しふくよかな顔にはたくさんのシワがある。 歳は60を超えていそうだ。 「よ、よろしくお願いします。」 引きつった笑顔のまま私は挨拶をした。 「えーっと、西条美咲さんだよね?今から生徒会長の豊永くんを呼ぶから少し待っててね。」 私はわかりましたと言って理事長にすすめられた高級なソファーに座りその豊永くんという人を待っていた。
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