どうあがいても絶望

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ミサイルはショゴスに次々と着弾し、爆煙と共に焼き付くし爆殺していく。 ルシは爆煙へ突入し、異常な発光をしているガブリとそれに迫るセラを見つけた。 「その意気込みや良し。だがそれは必要ないよ」 ガブリは明らかに自爆しようとしているのがわかったルシは背中の大剣を抜き、ビーム刃を展開させて振り被り躊躇無くセラを脳天から両断した。 「ルシ姉!」 「おーよしよし、大丈夫かい?」 頭を撫でていたら飛び付いてきたガブリを抱き止める 「キマシタワーを建てるッス!」 「黙れ」 人型に変型し、寄ってきたスラストに一言放つとルシは辺りを見渡した。 周りは新たに寄ってきたビヤーキーとエンジェルズに擬態ショゴスに囲まれているが、それ以上は寄ってこなかった。 新たな乱入者であるルシとスラストに警戒しているようだった。 「ガブリ、まだ頑張れるね?可能な限り他の子を助けるんだ。ケルトの船が直に来るからそこへ運ぶんだよ。私はミカを助けてくる。スラスト、ガブリをサポートしてあげてくれ」 「はい!」 「わかったッス!」 ガブリとスラストが返事をすると、ルシはニコリと笑った。 「まずは道を作るか」 大剣を背中へマウントさせるとルシはショゴスの群れへ飛び込んだ。
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