どうあがいても絶望

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一方ミカは絶望に満ちていた。 いくら撃っても減らないビヤーキーと擬態ショゴス、天空城からやって来るエンジェルズに寄生したショゴス 寄生されているエンジェルズを傷つけずに倒すことを考えながらライフルを撃ち、翼から展開させた二門のビーム砲を放つ ショゴスの一撃を受ければ寄生され、ビヤーキーの攻撃を受けて動きを止めてもショゴスに寄生される。 全てを避けながらの戦闘にミカは疲労が蓄積していた。 「城ももう駄目かもしれない・・・私はいつまで戦えばいいんだ・・・」 疲労のせいか、背後に迫る寄生ショゴスに気づくのが遅れた。 気づき、背後を向いた時にはもはや迎撃が間に合わない。 そう思った瞬間、寄生ショゴスはエンジェルズごと両断されて上半身と下半身に分かれて落ちてゆく。 「やぁミカ、久々だね。」 その向こう側にはビームブーメランを手に持つ血濡れのルシがいた。 「なんで!仲間を殺したの!?」 「おいおい、そんなこと言ってる場合かい?」 「!?」 背後を向き、さらに迫るビヤーキーと擬態ショゴスを睨み付けるミカ ルシはミカと背中合わせになり、反対側の敵に対峙する。 「まだいけるでしょミカ」 「もちろん!」
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