どうあがいても絶望

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ルシとミカが合流した頃、ガブリとスラストは城の内部に進入した。 悲鳴が響く中、ある一室で布を調達し身体に纏うガブリ 「これで良し。破損箇所を隠さないとあの液体に取り付かれるからな」 「君らの装甲ではどうやっても取り込まれるッス。」 「あ、あはは。」 苦笑いするガブリはドアから外を伺う。 外では応戦していたはずの少女たちがミ=ゴにドラム缶に押し込められていた。 「まずはマスタールームにいかないと。あそこにはマスターやラファ、非武装の幼生の子がいっぱい「幼女ッスか !」え、ま、まぁそうなるかな」 いきなり食い付いてきたスラストにたじろぐガブリ 「幼女がいるとは!たぎってきたッスぅぅぅぅ!」 「君、そんな性格だったっけ」 何度かルルイエで遭遇したことはあったが、幼女趣味があったようには思えなかった。 むしろそういった性癖とは無縁のはずの種族だったはずだ。 「幼女!いいッスよね!無垢で儚くて純情で、かつ可愛いッス!マジ最高!さぁいくッスよぉぉぉ!」 「ぴ、ぴぎぃぃぃ!?」 いきなり走り出し、通路のミ=ゴを蹴散らし進むスラスト ガブリはこいつを幼生たちに会わせてはいけない気がした
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