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「お前よぉ。なんで見ず知らずの人間からもらったもんをすぐに飲むなよ」
「いや、喉乾いたからつい・・・てへぺろ」
「おい」
並んで歩きながら舌を出して笑うクォーツを睨むダークス
「いいか、勇者ってのは国の代表であり、利用される存在なんだ。他国に狙われることもある、だから好意に疑えよな」
ちなみに昨晩はダークスがフェネクス状態になり逃げたことにより何事もなかった。
そして翌日店主の言葉を聞いてすべてを察した女将により店主はぼこぼこにされた。
「こっちにくるお、いい依頼がある話しだお」
「いいってどれくらいの報酬なんだろ」
小太りと長身の男の二人組が話しながらある小屋へ入っていくのを見てついていこうとするクォーツ
「いいって、ボクらも一口かませてもらおーよ」
「だーかーら、疑えって。それ以前にここには冒険者ギルドはないんだ。口約束みたいな依頼だ。俺達が入り込める余地はない。それより狩りをしなくちゃな」
「狩りを?」
「そうだ。保存食を作らなきゃならない。猪か鹿でも捕まえりゃ毛皮や牙、角を売って路銀にできるしな。」
「ほー。そうやって稼ぐんだね」
感心するクォーツだったがダークスは頭を抱えた
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