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「先が思いやられるなぁ。」
「狩りをするなら弓とかいる?」
「武器と魔法で十分。ほらいくぞ」
ダークスはクォーツを連れて郊外の森へ訪れた。
「ここにいるの?」
「初級冒険者向けのデッドアップルの森だ。旅支度のためならここで十分だな。」
赤い果実がいたるところになっている森を進む二人
「デッドアップル?」
そのうちの一つに手を伸ばすクォーツをダークスは制する
「触んなよ。こいつら肉食だから」
「肉食!?」
驚くクォーツ
伸ばしていた先の果実に横に裂け目が現れニコニコ笑う口になった。
「食肉植物の一種らしいんだがな。なんでこんなとこに群生してるかわからんし、熟して落ちた果実は旨いから売れるよ」
「じゃあそれも探そう!」
「あぁ。」
二人は地面を気にしながら歩いていく。
そしてやがて開けた場所に出た
「ん?」
特になにもなく、頭上には青空が広がっている。
と、いきなりそこへ豚が現れた。
苔むした体を持つフォレストンである
「「あ」」
「ぷぎゅ?」
つぶらな瞳で二人を見て首を傾げるフォレストンを見て二人はにじりよる
「肉だー!」
「あいつの苔はたしか香草として高値で引き取ってもらえたな。金になるぞ!」
「ぷ、ぷぎょ」
思わずフォレストンは後退った
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