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「ぷぎぃぃぃ!」
フォレストンの悲鳴が響くと途端に地響きが聞こえた
「お、おお?」
森の奥から一回り大きい体の茸を生やしたフォレストン、さらに二頭の牙を生やしたファングボアが現れた
荒く息を吐き、威嚇するボアたち。
言葉を訳すれば
(なんやワレェ、うちの子に手ぇ出してただですむと思ってのか?)
(兄貴、やっちまいましょうぜ!)
とか言ってるかもしれない
だがしかし・・・
「肉ー!」
「金!」
この二人の敵ではなかった。
しばらくして日が真上に差し掛かった頃、血濡れた大地に2つの肉塊が横たわっていた。
「ち、一頭ずつ逃がしたか!」
「お腹すいたー!」
舌打ちするダークスは、空を見上げた
「もう昼か。少し食ってから解体するとしよう。クォーツ、焚き火してくれ。俺は肉をちょっと取り出すからよ」
「わかった!」
クォーツは嬉々としながら枝木を集め始めた。
ダークスはナイフを取り出して肉塊へ迫る
苔が血で濡れたほうへ近づいて肉を咲き始めた。
「苔や毛皮は洗えばいいか。・・・あ、塩と樽忘れたな。川探すか」
ぼそぼそいいながら作業を続けていく
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