勇者の金稼ぎ

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「クォーツ、持てるだけ肉を持っておけよ。俺はジュンジさんを担ぐから」 「持てるだけってボクそんなに持てないよ!?」 「足の一本でもいいからよ。村に戻って馬車を捕まえる必要がある」 ぶつぶついいながらフォレストンの足を切り取るクォーツ ダークスはさっそくジュンジを担いだ 「ちょ、俺は歩けるッスよ!?」 「だが遅い。日がくれちゃ困るんだ」 ダークスはそのまま歩いていった。 フォレストンの片足を切ったクォーツ、ジロウもついていった 村についてなんとか馬車を得た一行 ジロウが分厚い札束を村長に叩きつけたところ、購入が成立した。 もちろん村長は終始ジロウを睨んでいたが 「そらいくぞ!やれいくぞ!ともかくいくぞ!」 やたら急かしながら馬車に食糧を詰め込むダークス 「なに急いでるのさ」 「バカ野郎!あんな札束出したら寝首かかれるぞ!あっちの準備が終わる前に出発するんだ!」 「なぜだ?」 疑問を口にするジロウにダークス同様口調が慌てているジュンジが答えた。 「あんな大金を見たらどんな善人だって襲ってくるッスよ!?」 「大金か?あんなはした金」 「そだよ。対した額じゃないやん」 「「このブルジョアども!!」」 ちなみに札束は一万が百枚のものである。
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