機人という存在

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『突然奴等はやってきた。深淵の彼方から、空の向こうから、地下から、至る所から現れたのだ。蜥蜴人間、魚人間、型を持たない化け物、空を舞う人間、地球を支配していた人類は奴等の神に捧げられる贄として捕まえられ、いくつもの都市が壊滅したようだ。我が日本も北海道が魚人間に壊滅され、至極の弩級双胴戦艦をタコの親玉に奪われた。アメリカも空中空母を奪われたと聞く。次はロシアの海底探査用潜水艦かドイツの陸上母艦か。人類が持つ技術の結晶は奴等に奪われるだろう。』 『博・・・録・・・』 『おお、昴君、構わないよ。君の報告も録音したい。』 『では・・・夢・・・戦・・・のサー・・・ブラックボックス・・・た』 『そうか!やはり思ったとおりだ!』 『は・・・モビ・・・ツも・・・タル・・・マーもバルキ・・・れにアー・・・コアネ・・・トも作・・・』 『放射能並の汚染は不味かろうがノーマルなら大丈夫だろうな。昴君はねらーだったな。掲示板で案を集めとくれ。彼等の発想が必要になる』 『・・・い』 『機人と機鎧の研究には秋葉の彼等が』 ここでラジカセから聞こえていた声は途絶えた。
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