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コアに呆れながらお知らせを聞く瑠璃姫
どうやっても瑠璃姫には余裕なのだが、ここで少し余興を思い付いた。
「そうだ。お二方、この事態を鎮圧してください。」
「はぁ!?」
「武器ないよ?取りにいくのもままならないし。」
レイヴンのいうことにアスカも頷く。
今の位置関係は入り口のほうからコア、左腕、アスカとレイヴン、瑠璃姫という順番だ。
武器を取りに行くにも左腕を抜かなきゃならない。
「なら僕が出しますよ。どんなのですか?」
「じゃー、大量のナイフ」
レイヴンがそう言った瞬間だった。
瑠璃姫の足元の影から大量のナイフが吹き出した。
「は!?」
目を見開いて驚くアスカ
通常ならあり得ない影の具現化、創造の術に近いそれはきっとアスカの正気度を削っただろう。
がレイヴンはそれを嬉々として笑っていた。
「わ、ナイフだ。タダだ!」
レイヴンはしゃがんで次々懐にしまっていった。
「アスカさんは?」
「私はガントレットがあればいいけど素手で構わな「まぁまぁそう遠慮せず」うぎゃー!?」
言った瞬間、瑠璃姫の足から伸びた影が起き上がり、アスカに覆い被さった
「え、まだ?」
「マダー」
大人しく待っているコアと左腕だった。
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