機人という存在

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もぞもぞとアスカを覆った影が動き、そして散った。 そうして現れたアスカの両腕には黒光りするガントレットが備わっていた。 「意外としっかりしてる・・・つかもうしないでね!?」 瑠璃姫を睨み付けるアスカだが、その瑠璃姫は目をそらし口笛を吹いていた 「ほら、やるよアスカ」 「あーもう、なんか気にくわな「終わったら特製プリンごちそうしますよ」さぁやるわよ、レイヴン!スイーツのために!」 瑠璃姫の一言にやる気を出したアスカ。 これは完全に胃袋を掴まれている 「さて気を取り直して、いきなさい!左腕!」 「ワカッタヨー」 開いたり閉じたりし、ワキワキする左腕。 それに対してアスカとレイヴンは笑っていた。 「さあて。レイヴン、ああいうのと交戦経験は?」 「大型というのならリーフワイバーン、軟体というならクラーケン、オーシャンスライム。牽制は任せろ」 「なら任せるわ。ソッコーでけりつけるわよ。プリンのために!」 そんな二人をコアは鼻で笑った。 「はっ、この子はギルドの幹部すらも凌駕する実力を持つのですよ。たかが一介の冒険者・・・が・・・」 途中まで言って固まるコア その目線の先には、身構えていたアスカが歯の奥を噛みしめカチリという音を鳴らすと共に肌を赤らめモーター音を轟かせ、いとも楽しげな笑みを浮かべているのを (あの笑み!マスターと同じ戦闘狂!?)
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