一方その頃のあいつ

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背負うリュックサックから水袋・・・シードラゴンの浮き袋を使って作った水筒を取り出して水を飲むサファイア 森の中を進み、一息ついて休んでいる最中だった。 頭上を見上げると怪鳥が空を飛んでいた。 今の位置が怪鳥どもの縄張りと思うと面倒でため息が出た。 サファイアにとっては大した相手ではないが、戦闘は避けたいところである。 とはいえ、こいつらさえいないならサファイアは空を飛んで移動時間の短縮ができたのだ。 思わずため息がでる。 そもそも何故サファイアがこんな装備でこんなとこにいるのか、それは瑠璃姫からの指示だからだ。 それはクォーツとダークスがトーキョの城へ向かった時まで遡る サファイアは瑠璃姫に呼ばれ、瑠璃姫の待つマスタールームへと入った。 「呼んだかマスター」 入ったサファイアを『ドラゴンの生態』という本を見て待っていた瑠璃姫とコアが出迎えた 「あ、きましたね。サファイア、仙龍を知ってますか?」 「知ってるもなにもこの世界の常識だろうが」 サファイアはなにいってんだこいつとばかりに瑠璃姫を見ていた。
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