一方その頃のあいつ

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サファイアが案内されたのは洞穴だった。 そこにはちょうど帰ってきたのか、雌のレッドドラゴンのドラゴニュートがいた。 背中にはパンダを背負っていた 「おう。キラ、お前さんに客だぞ」 「あ?客ぅ?」 (こいつ知らん。ほっ) 思わずほっとしたサファイアはキラというドラゴニュートに問いかけた 「あぁ、長に話を聞きたいんだが、もう長もいないのか?」 「いることにはいるが、話せる状態じゃない。」 その言葉にドラゴンは顔をしかめる 「そんなに悪いのか?」 「生きてはいるよ。とはいえ死んでるも同然だ。会うだけ会うか?」 サファイアは頷き、ドラゴンは首を左右に振った。 キラは「そうか」というと洞穴へ入る サファイアはドラゴンに礼をいうと洞穴へ入っていった。 魔富士のダンジョン地下のかつての村のあるドームを思い出させるそこはいくつも小屋が立っていた。 キラはそのうちの大きな小屋を開けてサファイアを待つ。 サファイアが近づいて中を見ると、そこにいた『ソレ』を見て思わず固まる 「こ、これは」 「見てわかるだろう。ドラゴニュートとして、こうなったらもう死も同然だ。これはおそらく仙龍の呪いだ。」 サファイアは息を飲む。 その後、サファイアと瑠璃姫たちは連絡が取れなくなるがそれはまたのお話し
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