事の始まり

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「あの戦いでトーキョの有能な勇者は一掃してしまいましたし、弱小な勇者に任せるほどお気楽ではありません。なのでうちから出すことにしました。」 「あー。転生者を含めても優秀な連中は 勇者王の傘下だったしな。」 ため息をつくダークス 「オーライ。了解した。けどクォーツはどうするんだ?アルビノ体質なんてあまりいないんだし、下手すれば第一皇女ってバレるぞ」 「そういやボク姫だった」 「おま」 はっとしたクォーツに思わず呆れたダークス そう、クォーツはトーキョの第一皇女。 今は行方不明ということになっているし、本人もそれを望んでいた。 本来ならまだ幼子だが、今は成長した姿。 簡単にバレることはないが、類い稀な特徴を持っている。 「それに関しては黒髪黒目になる特別な魔法具がありますから、トーキョの城にて受け取ってください。」 「わかったよ姫姉さん!じゃあボク荷物とってくる!」 「俺も装備品持ってくるかな」 出ていこうとする二人を瑠璃姫は急いで呼び止めた 「あ、このまま向かってください。装備品はあちらで用意してもらってますし、クォーツ、ミスリル装備を持っていくつもりですね!だめですよ!」 「えー」 クォーツは不満そうだ
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