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一方、馬車によりオーサカ入りを果たしたクォーツたち。
ジロウの顔パスで関所を通過したり、クォーツの水浴びを覗こうとしたゴブリンが両断されたり、ダークスがアナコンダに喰われそうになったり、クイーンアントとクイーンビーの勢力争いに巻き込まれそうになったりと色々あったが割愛
「いやー。ついたついた。」
「城までじきや。ま、もうすこしやしな。」
そんな会話が弾む馬車の中だったが、急に止まる
「とと、どしたの?」
馬を操るため前にいたダークスとジュンジに声をかけたクォーツ
「いや前に人だかりが「ほー!」あ、こらまて!」
馬車の通行を邪魔する人だかりに向かって飛び出すクォーツ、ダークスは急いで追いかけた。
「ぶはは、王に献上とはな。毒味せねば」
嫌らしく笑う小太りの男、貴族という感じのやたら綺麗な服を着ていた。
その前には蓋の開いた樽、中には白濁した液体が満ちていた。
その向こう側にはニヤニヤ笑う兵士たちに取り押さえられた少年。
「や、やめろ!それを王さまにたのまれたんだ!妹さまがうちの牛乳を気に入ったと!」
「おーと。脚が滑った。この少年は死刑だなー」
男は樽を蹴飛ばし、中身を地面へばら蒔いた。
少年の顔が絶望に染まり、男の顔が笑いに満ちた。
その瞬間に男は吹っ飛んだ。
男のいた所には白髪、赤目のアルビノ体質そのままの姿に戻ったクォーツがいた。
「食べ物、食べ物は大事なんだ!命を支えてるものなんだ!それを無駄にして・・・殴るよ!?」
「「ウマシカ様!?」」
男を殴り飛ばしてから叫ぶクォーツを見てダークスは頭を抱えた。
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