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クォーツに続いて馬車に乗るジロウ、ダークス
ジュンジは苦笑いしながら再び馬車を走らせる
城に着き、四人と気絶した少年は王に謁見したのだが・・・
「名無し教団!?なんだそりゃ!?蜥蜴信仰!?深淵教団解散!?信者全員自殺!?なんで!?」
机の上の書類の山に埋まれていた青髪の男が叫んでいた。
「おーい。とーさん」
ジロウの声に顔をあげる男は笑顔を見せたが、明らかに疲れの色が見えていた。
「おやジロウ早かったな。で、そちらの方々は?」
「トーキョの勇者さん。と牛乳運んでた子や」
それを聞いた男はニコニコしていた。
「トーキョの勇者か。新しい子だね。俺はカイ・オーサカ。この国の王だ」
「あぁ、諸悪の根元」
「おま!?王様相手になにを!?」
いきなり目の前の男に悪口を発するクォーツに目を見開き驚くダークス
これはもう不敬罪だが、そこは姫だったクォーツ。
そんなこと怖がりもしない。
「はは、城下を見たんだね。あれは女王と大王が原因なんだよ。」
「へ?王様が一番偉いんじゃ・・・」
またもや驚くダークスにジロウは首を左右に振った。
「うちは暴君と化した大王とその妻の幸福依存になった女王、そしてその二人の直属の食人主義に陥ったうちの勇者が牛耳っているんだ。」
「うへぇ」
(食人勇者、まさか、ね)
嫌そうな顔をするダークスと少し青ざめるクォーツだった。
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