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「あー。こりゃ店閉まってるな」
「え、早くない?」
「この村の店って宿以外国から派遣された連中が経営してるのさ。だから定時上がりなの。はぁ、初日から宿に金使いたくないんだがなぁ」
ため息をつくダークスにクォーツは首をかしげた
「野宿はだめなの?」
「村の中では野宿は禁止、憲兵にでも見つかりゃしょっぴかれちまうよ。かといって外には野党まがいの浮浪者いるから安心して休めないし」
「殺っちゃえば?」
「勇者になるんだからポンポン人を殺してはいけません。しょうがないから宿いくぞ」
「はーい」
歩き出したダークスについていくクォーツだった。
「リア充爆発しろや」
「相変わらずだな親父」
宿に入った途端、カウンターの小太りの男にいきなり罵倒された二人
ダークスは苦笑していた
「なんでい。その声闇人じゃねぇか。久々じゃねぇいかい」
「あぁ、部屋2つ頼みたいんだが」
「わりぃな。今は一人部屋1つしか相手ねぇんだ。」
にやにやする親父に固まるダークス
「一人分の料金にしといてやるから二人で入ってくんな。お前さんらだって余計な出費は押さえたいだろ?」
「ボクはいいよ?安くしなきゃいけないんだもんね。」
「う、うーん」
正直、資金が乏しいため、そうしたいのは山々だがしてはいけない気がダークスはしていた。
バレたらクォーツの両親に有無言わさず殺される気がする
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