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「仕方ない。それで頼むよ。」
「はいよ。四番部屋を使いな。場所はわかんだろ」
「普通避ける数字だろ・・・毎回そこに泊めやがって」
親父が投げた鍵を受け取り、ダークスは先に歩いていった。
クォーツもそれについていこうとしたが、親父に呼び止められる
「嬢ちゃんには俺からサービスだ。これでも飲みな」
「あ、嬉しいな。喉乾いていたんだよ。ありがと」
クォーツは渡された小瓶を開けると飲みながらダークスに続く
親父はそれを見てニヤニヤ笑っていた。
「あの糞親父・・・そういう部屋ってか」
部屋の扉を開け、口元をひくつかせるダークス
3畳ほどの部屋のまんなかには既に一人分の布団を敷かれ枕が2つ並んでいた
明らかにそういう客用である
「ま、俺は部屋の外で寝ればいいか・・・フェネクスの姿ならあ!?」
背後から押され、顔面から布団へ突っ込むダークス
訳もわからず起き上がると金属音と布の擦れる音が聞こえ、嫌な予感がしたダークスは部屋の角に逃げた
「えへへ、あついやー」
そして入り口を見れば鎧を脱ぎながら扉を締めるクォーツ
思わず呟いた
「どうしてこうなった」
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