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「なら、放課後に第四アリーナに来い。使用申請は出しておく」
「え?今やらないの?」
「ふぅ、君は馬鹿かい?こんなとこで戦ったら施設が壊れるだろう」
「いやまぁそうだけどさ」
臨戦態勢になっていたところを延期にされたのだ。
白けるというか興ざめというか。
「いいね?逃げるなよ?」
「お前こそな」
互いに笑みを浮かべ、当真は二人の前から立ち去った。
緊迫していた空気も緩み、クラスメイトは先ほどまでのように友人との会話に戻っていた。
「まったく、いきなり喧嘩をするとはな」
呆れたように言う衆。
「学院の力を試すにはちょうどいいじゃん。Aクラスの実力者がどれほどのもんか、試してやるさ」
「相手は天宮の者だ。実力は相当なものだぞ」
「知ってるの?」
「日本でも有数の名家だ。特に雷系の魔導においては日本でも最高峰だろう。
イギリスのリディス家、日本の天宮家といえば雷系魔術の先駆者だ」
魔導には数多くの属性が存在する。
その中でも自然属性を司る魔導士は多い。
雷属性もその中の一つで、天宮家は雷系の魔導を数多く生み出してきた名家でもある。
天宮家特有の固有能力も擁しているという話だ。
「天宮当真。次期当主の男だな。実力も歴代最高峰という噂だ。第一魔導学院からも推薦が来ていたという噂だったが」
「へぇ、七峰お前何でも知ってるんだな?」
「情報は最大の武器だ。情報収集力も生き残るためには必要な能力だよ」
「ふぅん。そういう小難しいのは俺には無理だな」
頭をかきながら答える敦司。
すると、教室に一人の男性が入ってきた。
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