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「にしても人が多いな」
「エスカレーター組もクラス分けはされるからな。ほとんどが在籍組だろう」
人だかりの最後尾に立つ敦司と衆。
が、掲示板の文字など見えはしない。
「名前を確認するだけなんだ、すぐに空くだろう」
「時間勿体ねぇよ。ちょっと見てくるわ。お前のも見といてやるよー」
「なら頼むよ、すぐ近くにいるから」
「おーう」
短く答え、敦司は人だかりの中に潜り込んでいく。
「ぬぉ、すげぇ人だな。えーと、名前、名前っと」
敦司はA組から順番に名前を探していく。
「えーと、お!みーつけた」
名前だけ確認すると敦司は人混みの中から脱出する。
するとすぐ近くに立っていた衆を見つける。
「早いな」
「おう!きっとお前は上位のクラスだと思ったんでね」
「で、何組だった?」
「B。俺と七峰はBクラスだ」
「そうか。なら改めてだな、一年間よろしく頼むぞ」
「おう!」
ニカッと笑みを浮かべる敦司。
そして二人は学校案内に従って1年B組へと足を向けた―――。
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