第六魔導学院

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「にしても人が多いな」 「エスカレーター組もクラス分けはされるからな。ほとんどが在籍組だろう」 人だかりの最後尾に立つ敦司と衆。 が、掲示板の文字など見えはしない。 「名前を確認するだけなんだ、すぐに空くだろう」 「時間勿体ねぇよ。ちょっと見てくるわ。お前のも見といてやるよー」 「なら頼むよ、すぐ近くにいるから」 「おーう」 短く答え、敦司は人だかりの中に潜り込んでいく。 「ぬぉ、すげぇ人だな。えーと、名前、名前っと」 敦司はA組から順番に名前を探していく。 「えーと、お!みーつけた」 名前だけ確認すると敦司は人混みの中から脱出する。 するとすぐ近くに立っていた衆を見つける。 「早いな」 「おう!きっとお前は上位のクラスだと思ったんでね」 「で、何組だった?」 「B。俺と七峰はBクラスだ」 「そうか。なら改めてだな、一年間よろしく頼むぞ」 「おう!」 ニカッと笑みを浮かべる敦司。 そして二人は学校案内に従って1年B組へと足を向けた―――。
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