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アニメや絵本で見て、一度で良いから住んでみたいと思っていました。
木の上の秘密基地とかも楽しそうですよね。
「いや、家じゃなくて寝床……。ちびっ子、お前何だか変わってて面白いな。本当に高校生か?」
そう言うとククッと笑いながら、僕の頭を大きな手の平でポンポン叩いてきます。
この人は軽くやってるつもりかもしれませんが、ちょっと痛いです。
それに
「僕は、ちゃんと高校生ですよ?」
「……お前、いや……コホン。ああ、分かってる悪かったな」
少し悲しくなって呟くと、目の前の人が驚いたような顔をした後すぐに謝ってくれました。
頭をポンポンされるのは痛いですが、多分優しくて良い人みたいですね。
そう思うと嬉しくなって勝手に頬が緩みました。
ふにゃり
「…………」
「えぇ? や……いっ痛いです、痛いですッ!?」
何故か急に、わしゃわしゃと頭(髪)を撫で回されました。しかも力が強過ぎるのか、やっぱり加減が出来ていませんっ。
「あ、悪い」
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