本編2

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アニメや絵本で見て、一度で良いから住んでみたいと思っていました。 木の上の秘密基地とかも楽しそうですよね。 「いや、家じゃなくて寝床……。ちびっ子、お前何だか変わってて面白いな。本当に高校生か?」 そう言うとククッと笑いながら、僕の頭を大きな手の平でポンポン叩いてきます。 この人は軽くやってるつもりかもしれませんが、ちょっと痛いです。 それに 「僕は、ちゃんと高校生ですよ?」 「……お前、いや……コホン。ああ、分かってる悪かったな」 少し悲しくなって呟くと、目の前の人が驚いたような顔をした後すぐに謝ってくれました。 頭をポンポンされるのは痛いですが、多分優しくて良い人みたいですね。 そう思うと嬉しくなって勝手に頬が緩みました。 ふにゃり 「…………」 「えぇ? や……いっ痛いです、痛いですッ!?」 何故か急に、わしゃわしゃと頭(髪)を撫で回されました。しかも力が強過ぎるのか、やっぱり加減が出来ていませんっ。 「あ、悪い」 .
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